- 当施設では、筋無力症で悩んでいる方の訪問リハビリ・マッサージで症状を緩和されています。活動量が低下し困っていた方が、マッサージ実施後は活動量が増えるようになりました。
筋無力症とは、難病に指定されており、男性よりも女性のほうが多くみられます。治療法が進歩し、予後も良好となりつつあります。
筋無力症とは、主に筋力の低下と疲れやすさが出現する疾患です。次のような症状が出るので、部位別に表します。
眼:ものが二重にみえる、瞼が垂れてくる、まぶしい、目が疲れる
口:飲み込みにくい、食べ物が噛みにくい、飲食物をむせる、しゃべりにくい
顔:表情がかたくなる
手足:持ったものを落とす、字がかけない、歩けない、階段がのぼれない
筋力低下の症状は、個人差があります。他の方に比べると疲れやすいですが、休息をすると改善します。
このようなことでお困りでしたら、ひとりで悩まずに当施設にご相談ください。
筋無力症の原因
人間の筋肉を動かすときには、脳内から神経伝達物質である「アセチルコリン」が放出されます。
受け手である「アセチルコリン受容体」に結合すると、スイッチがはいり筋肉が収縮します。
筋無力症では、アセチルコリン受容体の機能が障害するため、筋力低下などの症状が出現します。この機能の障害が起きる原因は、分かっていません。
筋無力症が悪化するとどうなるの?
基本的に適切な治療を受けていると、悪化しづらくなります。
治療を受けなかったり、まれに治療を受けていても進行が早いと重症化することがあります。重症化するのは、全体患者数の約10~15%と言われています。
重症化すると、筋力低下や易疲労性が著明です。注意が必要なのは、呼吸筋の筋力低下から呼吸困難が出現することです。入院にて、人工呼吸器などの呼吸管理が必要となることもあります。
症状を緩和するために
治療は、患者様の状態に合わせた治療を行います。筋無力症に対する対処療法であり、根本的な治療ではありません。
①アセチルコリンエステラーゼ阻害薬
筋力低下や易疲労性などの症状を軽減します。
②副腎皮質ステロイド
症状をみながら、薬の量を調整します。
③手術療法
胸腺腫がある場合、腫瘍を摘出すると筋無力症が改善することもあります。
④その他の治療
血漿交換療法、大量免疫グロブリン療法など
快適な生活を送るために
当施設では、筋無力症で悩んでいる患者様の症状を緩和しています。
筋力低下でリハビリを拒否していた患者様が、マッサージを受けるようになりました。
筋肉が硬くなることの予防をしています。
筋無力症でお困りの時は、当施設へご相談ください。