- 医療保険とは、病気や怪我などに対し、治療費の負担を軽くする目的の制度です。日本は「国民皆保険制度」があるため、医療保険の加入義務があります。
医療保険は主に3種類あり、下記のように分かれます。
健康保険
「健康保険組合」「協会けんぽ」などの会社員が加入するもの「共済組合」
国民健康保険
自営業や退職者、無職の方などが加入する地域保険
後期高齢者医療制度
75歳以上の方が加入する保険
職業や年齢によって、加入する医療保険は異なります。
介護保険とは
この制度は、2000年(平成12年)に創設された制度となります。介護が必要な方やその家族の金銭的負担を軽減するために出来ました。
介護保険料は、40歳から生涯にわたり、市町村に納付する義務があります。そのことで、介護保険サービス利用時の自己負担額を1割~3割に抑えることが可能となります。
※介護保険の対象条件をお話します。
第1号被保険者
65歳以上の方は、病気などに関わらず、審査が通ると介護保険を利用することができます。
第2号被保険者
対象年齢が40歳~64歳までの方で、国が定める「特定疾病」の場合、審査が通ると介護保険を利用することができます。
※要介護認定をお話します。
介護保険サービスを希望する場合「要支援1、2」「要介護1~5」計7つに分類され、介護度に認定されると、利用することが可能です。
自分の住んでいる市町村に、介護保険の申請をします。「一次判定」「二次判定」の2段階で審査を行い、介護度に認定されるとサービスを利用できます。「自立」と判定されると介護保険の対象外となります。
介護サービスを利用する際の自己負担額は所得により異なり、1~3割負担です。
また、介護度によっても自己負担額の上限は異なり、介護が高いほど自己負担額の上限も高くなります。
医療保険と介護保険の違い
医療保険と介護保険の違いが明確になるように、特徴をまとめました。
医療保険
・病気やケガなどに対して、治療費の負担を軽減する制度である
・国民全員が義務付けられている保険なので、年齢の区分がない
・職業や年齢により、加入する医療保険の種類は異なる
介護保険
・介護が必要な方やその家族に対する経済的な負担を軽減する制度である
・40歳から生涯にわたり、介護保険料の納付が義務付けられている
・「第1号被保険者」「第2号被保険者」と条件がある
・介護保険を申請し、介護度に認定されると介護保険サービスを利用できる
訪問リハビリ・マッサージは医療保険(健康保険)適用
病気やケガなどで医師によりマッサージが必要と認められた場合は、医療保険が適用のもと、訪問リハビリやマッサージが可能です。
自費ではなく、医療保険の範囲内でのリハビリやマッサージを受けられるので、患者様の負担の軽減となります。
※ただし、介護保険のサービスを利用している方で、自己負担額の上限が超えていない場合は、介護保険の中での利用も可能です。