- 当施設では、ギランバレー症候群で悩んでいる方の訪問リハビリ・マッサージで症状を緩和しています。下半身の麻痺としびれで困っていた方の、症状が緩和されるようになりました。
ギランバレー症候群は、発症頻度はかなり低く、有病率10万人あたり1~2人です。年齢は問わず、男女比3:2と男性にやや多くみられます。
ギランバレー症候群とは、末梢神経が障害されることで、しびれや麻痺などの症状が出現する疾患です。
発症してから、このような経過をたどります。
・風邪や下痢などに感染し、1~4週間後から手足先の筋力低下やしびれ、感覚障害などがみられ、両上下肢にも拡がる
・その後は、顔面神経麻痺や嚥下障害、頻尿、起立性低血圧などの自律神経障害が起こることもある
・重症化すると、呼吸筋の麻痺により人工呼吸器の装着が必要
・発症してから急速な症状の進行が特徴ですが、発症4週間後から徐々に回復することが多い
・後遺症や再発がみられることもあるが、発症頻度は低い
後遺症の症状で日常生活に支障が出ることがあります。
このようなことでお困りでしたら、ひとりで悩まずに当施設にご相談ください。
ギランバレー症候群の原因
はっきりとした原因は、分かっていません。発症の要因と考えられることは、次のことです。
・抗ガングリオシド(糖脂質)抗体
・狂犬病ワクチン
・インフルエンザなどのワクチン接種や、医薬品による副作用
その他の要因として、外敵からの身を守る役割の免疫システムが、誤って自分の末梢神経を攻撃することで発症すると考えられています。
ギランバレー症候群が悪化するとどうなるの?
発症4週間後から症状が改善しますが、まれに重症化することもあります。
呼吸筋の麻痺や呼吸機能の低下がみられる場合は、人工呼吸器の装着が必要です。なかには、人工呼吸器の装着で呼吸管理をしないと生活できない方もいます。
症状を緩和するために
治療は、急性期の治療と後遺症に対する治療に分かれます。
急性期
入院にて治療が必要で、早期に治療をすると回復も早くなります。次のような治療をします。
・免疫グロブリン大量療法:免疫の働きを調整する
・血漿浄化療法:血漿の中の成分を浄化し、体内に戻す治療
・補助療法:呼吸筋の麻痺や不整脈などがある場合は、集中治療室での管理で、人工呼吸器の装着が必要な場合もある
これらの治療を行うことで、症状が回復に向かいやすいです。
後遺症
症状に合わせた治療を行います。
麻痺が残っている場合は、関節の拘縮や筋力低下を予防するために、リハビリテーションを行います。
痛みやしびれに対しては、症状を抑える内服薬を服用します。
快適な生活を送るために
当施設では、ギランバレー症候群で悩んでいる患者様の症状を緩和しています。
手先のしびれが強くて、活動が制限されていた患者様の症状が緩和されるようになりました。マッサージ後、趣味などを楽しみ活動的になっています。
ギランバレー症候群でお困りの時は、当施設へご相談ください。